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日別アーカイブ: 2026年7月15日

安全はルールではなく文化です。私たちが「安全文化」を 育てるために続けていること

代表の佐々木です。

安全はルールを増やせば実現するものではありません。今回は通信工事・電気工事を行うアクトが、安全文化を育てるために続けている取り組みや考え方を、実際の組織づくりと経営経験をもとにお伝えします。

建設業に携わる人であれば、一度は耳にしたことがある言葉があります。

「安全第一。」

とても大切な言葉です。

しかし私は、経営者になってから一つの疑問を持つようになりました。

本当に「安全第一」という言葉だけで、安全は実現できるのでしょうか。

私の答えは「違う」です。

安全は、スローガンではありません。

ルールだけでもありません。

日々の考え方や行動が積み重なって生まれる「文化」だと考えています。

この考えに至ったのは、自分自身の失敗があったからです。

会社を立ち上げた当初、今よりも組織として未熟でした。

安全教育も十分とは言えませんでした。

組織全体の安全に対する意識も、今ほど高くありませんでした。

その結果、私は経営者として大きな衝撃を受ける出来事を経験しました。

当時は本当に苦しかったです。

しかし、時間が経って振り返ったとき、「なぜ起きたのか」を考え続けました。

私は他人や環境だけに原因を求めることはしませんでした。

組織として改善できることはなかったのか。

教育は十分だったのか。

安全を本当に最優先に考える文化になっていたのか。

その問いを繰り返した結果、一つの結論にたどり着きました。

事故やトラブルは、突然起こるものではありません。

そこに至るまでの、小さな積み重ねがあります。

だからこそ、結果だけを見るのではなく、その背景を改善することが大切だと考えるようになりました。

それ以来、アクトでは「安全文化」を育てることを経営の重要なテーマにしています。

安全文化とは何でしょうか。

私は、「誰かに言われたから安全対策をする」状態ではないと思っています。

本当の安全文化とは、自ら危険を考え、自ら仲間へ声を掛け、自ら行動できる状態です。

例えば、高所作業。

高所では、安全帯を着用することは当たり前です。

しかし、本当に大切なのは、安全帯を付けることではありません。

「なぜ付けるのか」を理解し、「仲間にも確認しよう」と自然に声を掛けられることです。

現場で危険を感じたとき、

「これ、大丈夫ですか?」

と遠慮なく言える空気。

「一度止まって確認しましょう。」

と誰でも言える雰囲気。

私は、そういう組織が本当に強い組織だと思っています。

最近、社内を見ていて感じる変化があります。

以前よりも、現場の準備を自分から行う社員が増えました。

翌日の資材を自主的に準備する。

危険がありそうな箇所を事前に確認する。

他の班の現場でも、安全面が気になれば確認に行く。

誰かに言われたからではありません。

仲間を守りたいという気持ちから自然に動いています。

私は、この変化をとてもうれしく感じています。

安全文化は、こうした小さな行動の積み重ねから生まれるものだからです。

もちろん、仕組みも大切です。

アクトではACT人材開発モデルを整備し、成長を五段階で考えています。

「知る」

「分かる」

「行う」

「出来る」

「分かち合う」

安全も同じです。

安全ルールを知る。

意味を理解する。

現場で実践する。

安定してできるようになる。

そして最後には、仲間へ分かち合えるようになる。

この順番を大切にしています。

だから評価でも、「知っている」だけでは十分ではありません。

現場で実行できているか。

仲間へ良い影響を与えているか。

そこまで見ています。

先日行ったリーダー会議でも、安全は重要なテーマでした。

しかし、会議では「もっと厳しくしよう」という話ではありませんでした。

どうすれば現場の質を高められるか。

どうすれば時間に余裕を持ちながら、安全も品質も守れるか。

どうすれば社員が仕事だけでなく、家族との時間や自分の時間も大切にできるか。

そんな話をリーダー全員で考えました。

私は、「答えを出してください」とは言いませんでした。

「一緒に考えてください。」

そうお願いしました。

安全文化は、社長一人ではつくれません。

現場を知るリーダー。

毎日現場で働く社員。

全員が同じ方向を向いて初めて育っていきます。

今年度からは、社外でのリーダーシップ研修やマネジメント研修、人との関わり方を学ぶ研修にも取り組みます。

技術を学ぶだけではなく、人としての成長も大切にしたいからです。

私は、建設業はもっと魅力ある仕事になれると信じています。

危険だからこそ、安全を本気で考える。

専門職だからこそ、人づくりを本気で考える。

そうした会社が増えれば、建設業の未来はもっと明るくなるはずです。

安全は、一日で完成するものではありません。

毎日の声掛け。

毎日の確認。

毎日の改善。

その積み重ねが文化になります。

そして、その文化がお客様への安心となり、社員の人生を守り、会社の信頼を築いていきます。

人が育てば、組織は変わる。

組織が変われば、お客様へ届けられる価値が変わる。

その価値が、建設業の未来を変えていく。

私たちアクトは、人づくりを通じて社会へ価値を届け続けます。