代表の佐々木です。
建設業の採用で本当に重視すべきことは何でしょうか。アクトでは経験や学歴よりも、仕事に向き合う姿勢や成長する力を大切にしています。
今回はACT人材開発モデルや実際の採用・育成経験をもとに、人が成長する組織づくりについてお伝えします。
「どんな人を採用したいですか?」
経営者になってから、何度もいただいた質問です。
そのたびに私は少し考えます。
「経験者です。」
「資格を持っている人です。」
そう答えることもできます。
もちろん、経験があることや資格を持っていることは大きな強みです。
即戦力として活躍できる場面も多いでしょう。
しかし、私が採用で一番大切にしていることは、そこではありません。
私が見ているのは、「この人はこれから成長し続けられる人だろうか」ということです。
建設業は、完成がありません。
新しい工法が生まれます。
新しい機器が導入されます。
安全基準も進化していきます。
通信インフラも電気設備も、社会の変化とともに技術が進歩し続けています。
つまり、一度覚えた知識だけで何十年も通用する仕事ではありません。
だからこそ、私たちに必要なのは「今どれだけ知っているか」ではなく、「学び続けられるか」だと考えています。
実際、アクトにはさまざまな前職を持つ社員がいます。
飲食業で接客をしていた人。
製薬会社で働いていた人。
プログラマーとしてパソコンに向かっていた人。
映像制作に携わっていた人。
広告代理店で企画をしていた人。
塗装業や溶接工として働いていた人。
建設業とはまったく違う世界から飛び込んできた人も少なくありません。
最初は、みんな同じです。
工具の名前が分からない。
材料の違いが分からない。
専門用語についていけない。
脚立の使い方一つとっても戸惑います。
しかし、一年後にはどうでしょう。
現場で後輩へ声を掛けている人がいます。
お客様へ自信を持って説明している人がいます。
安全を最優先に判断できる人がいます。
その違いを生み出したのは、前職ではありません。
毎日の積み重ねです。
私は、人の成長は特別な才能ではなく、小さな選択の積み重ねだと思っています。
分からないことをそのままにするのか。
先輩へ質問するのか。
指摘を言い訳として受け取るのか。
改善のきっかけとして受け取るのか。
毎日の小さな選択が、一年後には大きな差になります。
だからアクトでは、「姿勢」をとても大切にしています。
ACT人材開発モデルも、その考え方を形にしたものです。
「知る」
「分かる」
「行う」
「出来る」
「分かち合う」
この五つの段階には、「急いで一人前になりなさい」という意味はありません。
一歩ずつ確実に成長していこうという考え方です。
私が特に重要だと思っているのは、「行う」という段階です。
知識は、知っているだけでは価値になりません。
安全も、理解しているだけでは現場を守れません。
実際に行動へ移して初めて、価値になります。
これは技術だけではありません。
整理整頓もそうです。
時間を守ることもそうです。
仲間へ声を掛けることもそうです。
お客様へのあいさつもそうです。
すべて「行動」です。
私は、行動にはその人の考え方が表れると思っています。
だから評価するときも、「知っているか」ではなく、「実行できているか」を重視しています。
今年六月に実施した半期評価でも、それを改めて感じました。
評価シートを見ていると、社員一人ひとりの半年間が見えてきます。
新しい技術を覚えた人。
安全への意識が高まった人。
後輩へ自然と教えられるようになった人。
お客様の立場で考える発言が増えた人。
どの成長も、一日で身についたものではありません。
毎日の積み重ねです。
先日、リーダー会議を行いました。
そこで話し合ったのは、売上や利益だけではありません。
「もっと質の高いサービスを提供するにはどうすればいいか。」
「どうすれば現場を効率良く進め、時間に余裕を持って帰社できるか。」
「社員が仕事だけでなく、家族との時間や自分の時間も大切にできる組織になるにはどうすればいいか。」
そんなことをリーダー全員で考えました。
私は、リーダーへ「こうしなさい」と命令するつもりはありませんでした。
一緒に考え、一緒につくっていきたい。
そのために力を貸してほしい。
そう伝えました。
組織は、社長一人では変えられません。
現場を知るリーダーが考え、行動し、改善を続けることで、本当に良い組織になっていくと私は信じています。
そして、その文化は採用にも表れています。
最近では遠方からの応募や、社宅についてのお問い合わせも増えてきました。
「環境を変えてでも、この会社で成長したい。」
そう思ってくださる方がいることは、経営者として本当にありがたいことです。
その期待を裏切らないためにも、私たちは教育への投資を続けます。
今年度からは、リーダーシップやマネジメント、人との関わり方を学ぶ社外研修にも積極的に取り組みます。
技術だけでは、良い組織はつくれません。
人として成長するからこそ、仲間を支え、お客様へより大きな価値を届けられるようになります。
だから私は、経験や学歴だけで人を判断したくありません。
「これからどんな人になりたいのか。」
「どんな価値を社会へ届けたいのか。」
その想いを大切にしています。
建設業は、人の暮らしを支える仕事です。
だからこそ、その仕事をする私たち自身も成長し続けなければならないと思っています。
技術は後から身につきます。
しかし、成長し続ける姿勢は、自分自身の選択でしか身につきません。
私たちは、そんな一人ひとりの挑戦を、これからも本気で支え続けます。
人が育てば、組織は変わる。
組織が変われば、お客様へ届けられる価値が変わる。
その価値が、建設業の未来を変えていく。
私たちアクトは、人づくりを通じて社会へ価値を届け続けます。