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「教える会社」と「育つ会社」は違う。私たちが”人が育 つ仕組み”にこだわる理由

代表の佐々木です。

「教えているのに人が育たない」と悩む建設会社は少なくありません。アクトではACT人材開発モデルを軸に、人が自然と成長していく仕組みづくりに取り組んでいます。
今回は経験ではなく成長を積み重ねる組織づくりについて、実体験をもとにお伝えします。

「ちゃんと教えているのに、人が育たない。」

これは建設業だけではなく、多くの会社が抱えている悩みではないでしょうか。

私自身も、経営者になってから何度も壁にぶつかりました。

仕事は教えている。

現場へも連れて行っている。

失敗したら改善点も伝えている。

それなのに、思うように成長しない。

当時は、「本人のやる気が足りないのではないか」と考えたこともありました。

しかし、ある時から考え方が大きく変わりました。

本当に問題だったのは、人ではありませんでした。

「育つ仕組み」がなかったのです。

今振り返ると、以前のアクトは、一人ひとりが頑張る会社でした。

先輩は一生懸命教えてくれる。

後輩も一生懸命覚えようとする。

でも、「次に何を覚えれば成長できるのか」が曖昧でした。

教える内容は人によって少しずつ違う。

評価の基準も人によって感じ方が違う。

これでは、教える側も教わる側も迷ってしまいます。

だから私は、「人を変える」のではなく、「仕組みを変える」ことを決めました。

それがACT人材開発モデルの始まりです。

私たちは、メンバーグレードを五つの段階に分けています。

「知る」

「分かる」

「行う」

「出来る」

「分かち合う」

この五段階には、それぞれ明確な目的があります。

最初は知ること。

工具や材料、安全ルール、会社の理念を知る。

次に分かること。

なぜその作業が必要なのか。

なぜその安全対策を行うのか。

理由まで理解します。

そして行う。

知識を実際の現場で行動へ移します。

繰り返し実践することで「出来る」へ変わります。

最後は「分かち合う」。

ここで初めて、自分だけではなく仲間の成長も考えられる人材を目指します。

私は、この最後の段階が組織づくりにとって最も重要だと思っています。

なぜなら、人が育つ会社には、「教える人」が多いのではなく、「支える人」が多いからです。

最近、社内を見ていて嬉しく感じた出来事があります。

翌日の現場で使う資材が、頼まれていないのに準備されていたことがありました。

「誰がやったの?」

そう聞くと、「明日使うと思ったので準備しておきました。」という返事が返ってきました。

私は、その何気ない行動にアクトらしさを感じました。

誰かに言われたからではない。

評価されたいからでもない。

仲間が困らないようにという気持ちで動いていたからです。

こうした行動は、一日で身につくものではありません。

日々の考え方や文化の積み重ねから生まれます。

だから私たちは、技術だけではなく、人との関わり方も大切にしています。

今年度からは、埼玉県の支援制度も活用しながら、リーダーシップ研修や管理職研修、人との関わり方やマネジメントについて学ぶ機会も増やしていきます。

現場技術だけを磨いても、良い組織にはなりません。

人を理解する力。

相手の成長を支援する力。

信頼関係を築く力。

こうした力があってこそ、リーダーやマネージャーとして組織を支えることができます。

私たちは、建設業界ではまだ珍しい考え方かもしれませんが、「人づくり」を経営の中心に置いています。

その理由は、とてもシンプルです。

人が育てば、現場が変わるからです。

現場が変われば、お客様へのサービスが変わります。

サービスが変われば、お客様からの信頼が積み重なります。

その結果として会社が成長します。

私は、この順番がとても大切だと思っています。

利益を最初の目的にはしません。

先日行ったリーダー会議でも、売上や利益だけを話し合ったわけではありません。

テーマになったのは、

「どうすればもっと質の高いサービスを提供できるか。」

「どうすれば時間に余裕を持って現場を終えられるか。」

「社員が家族との時間や自分の時間も大切にできる組織になるにはどうすればいいか。」

ということでした。

私はリーダーたちへ、「もっと頑張れ」とは言いませんでした。

「一緒に考えてほしい。」

そう伝えました。

組織は、社長一人では変えられません。

現場を知るリーダーが考え、改善し、その考えを仲間へ広げていく。

その積み重ねが、組織文化になります。

実際、アクトには異業種から転職した社員が数多くいます。

飲食店。

製薬会社。

プログラマー。

映像制作。

広告代理店。

塗装業。

溶接工。

建設業未経験だった社員も、今では第一線で活躍しています。

これは特別な才能があったからではありません。

成長できる仕組みがあり、本人が一歩ずつ積み重ねてきたからです。

そして私は、これから女性にももっと建設業へ挑戦していただきたいと考えています。

女性だからこそ気づけることがあります。

女性だからこそ生み出せる価値があります。

そして、女性が安心して働ける会社は、男性にとっても働きやすい会社になります。

性別ではなく、人を育てる。

経験ではなく、成長を支える。

それが私たちの考え方です。

建設業は、人の暮らしを支える仕事です。

だからこそ、その仕事を担う人も、成長し続けられる環境であるべきだと私は考えています。

「教える会社」ではなく、「人が育つ会社」。

それが私たちアクトの目指す姿です。

人が育てば、組織は変わる。

組織が変われば、お客様へ届けられる価値が変わる。

その価値が、建設業の未来を変えていく。

私たちアクトは、人づくりを通じて社会へ価値を届け続けます。