代表の佐々木です。
建設業の人材不足が課題となる中、企業には採用だけでなく「人を育てる力」が求められています。アクトでは若手社員・リーダー・管理職候補へ階層別教育を行い、個人と組織がともに成長できる環境づくりを進めています。
今回は、私たちがなぜ人材育成に力を入れるのか、そしてその先に目指している社会への価値についてお伝えします。
最近私は改めて
「なぜ会社として人を育てるのか。」
ということを考えています。
仕事を覚えてもらうため。
技術者を増やすため。
リーダーを育てるため。
もちろん、それもあります。
しかし、私たちが人材育成に力を入れる理由は、それだけではありません。
私が目指しているのは、
個人のため。
組織のため。
そして、
社会のため。
この三つが一本につながる人材育成です。
「働きやすい会社」だけを目指しているわけではない
働きやすい環境は、とても大切です。
人間関係が良い。
相談しやすい。
休める。
プライベートの時間も確保できる。
理不尽に怒られない。
こうした環境は、会社としてこれからも大切にしていきます。
ただ、私は「働きやすい会社」をつくることだけが最終目的ではありません。
それだけでは、人の可能性を十分に引き出せないと思うからです。
私がつくりたいのは、
働きやすく、なおかつ成長できる会社です。
昨日より今日。
今日より一年後。
技術が増えている。
判断できることが増えている。
周囲へ目を向けられるようになっている。
人に教えられるようになっている。
そして、いつかは人を育てられるようになっている。
仕事を通じて、自分自身の価値が高まっていく。
そんな環境をつくりたいと思っています。
建設業の人材育成は、今後さらに重要になる
建設業では、担い手の確保と育成が大きな課題になっています。
国土交通省によると、建設業の技能者のうち60歳以上が約4分の1を占める一方、29歳以下は約12%です。
国も、若者や女性の入職・定着、処遇改善、働き方改革、生産性向上と合わせて、人材育成を進める必要性を示しています。
建設業は、社会資本の整備や維持管理を担う仕事であり、社会や地域を支える重要な役割があります。
だから私は、
「人が足りないから採用する」だけでは解決しない
と思っています。
入社してくれた人が成長できること。
若手が中堅になること。
中堅がリーダーになること。
リーダーが次の人材を育てられるようになること。
ここまで仕組みにしていかなければ、持続的な組織にはならないと思っています。
だからアクトは「階層別」に教育する
現在アクトでは、社員の立場に合わせた教育を進めています。
先日は、若手社員を社外の「若手社員パワーアップ研修」へ送り出しました。
そこで本人が特に学びを感じたのが、
報告・連絡・相談の大切さ
でした。
社会人として基本的なことかもしれません。
しかし、基本だからこそ重要です。
そして今後は、中堅社員を対象としたパワーアップ研修も進めていきます。
さらに管理職候補には、管理職になる前の研修やマネジメントについて学ぶ機会もつくっていきます。
なぜ全員へ同じ研修をしないのか。
理由は単純です。
立場によって、果たすべき役割が違うからです。
若手には若手として身につけるべきことがあります。
リーダーにはリーダーの責任があります。
管理職には管理職として求められる能力があります。
だから、それぞれの成長段階に必要な教育を行う。
私はこの考え方を大切にしています。
技術だけを教えても、強い組織にはならない
電気工事や通信工事の会社ですから、技術教育は当然必要です。
電気工事。
基地局工事。
光ケーブル。
配管施工。
あと施工アンカー。
高所作業。
安全具の正しい使用。
覚えることはたくさんあります。
しかし、技術だけを卓越させれば組織が強くなるのか。
私は、そうは考えていません。
現場は一人では完成しないからです。
どれだけ技術が高くても、人と協力できなければ大きな成果には限界があります。
反対に、自分一人ですべてができなくても、
「この部分はあの人の力を借りよう。」
「ここは専門性のある人へ相談しよう。」
「自分はこちらを担当しよう。」
と考えられる人は、チームとして大きな成果をつくれます。
私は、これも重要な能力だと思っています。
だから、技術だけではなく、
チームワーク。
コミュニケーション。
リーダーシップ。
マネジメント。
人との関わり方。
こうしたことも学んでいきます。
成長とは「知識が増えること」ではない
もう一つ、私が人材育成で大切にしていることがあります。
知っているだけでは評価しない。
ということです。
安全について知っている。
品質について知っている。
報連相について知っている。
リーダーシップについて知っている。
知識として持っていることは大切です。
しかし、仕事ではそれを実行する必要があります。
私は、人を見るときに言葉だけでは評価しません。
「やります。」
「頑張ります。」
「達成します。」
言うだけならできます。
少し厳しい言い方ですが、行動が伴わなければ、それはまだただの音です。
実際に行動したのか。
そこを見ます。
アクトが考える「伸びる人」
私はこれまで人を見てきて、伸びる人には一つの特徴があると感じています。
他責で終わらない人です。
何か問題が起きた。
失敗した。
指摘された。
そんなとき、
「あの人が悪かった。」
「環境が悪かった。」
「自分は悪くない。」
だけで終わってしまえば、次も同じことが起こります。
もちろん、すべてを無理やり自分の責任にするという意味ではありません。
事実は冷静に見る必要があります。
そのうえで、
「原因は何だったのか。」
と考える。
そして、
「次に自分ができることは何だろう。」
まで考える。
さらに重要なのは、その次です。
実行する。
私が大切にしているのは、
自責 → 原因分析 → ネクストアクション → 実行
です。
反省して終わらない。
良いことを言って終わらない。
次に実行できそうなことを具体的に決める。
そして、本当にやる。
この繰り返しが、人を成長させると思っています。
人が成長すると「相談の質」も変わる
新人の頃は、
「どうすればいいですか?」
と相談できれば十分です。
分からないのに勝手に進めるより、はるかに良い。
しかし、経験を重ねれば相談の内容も変わってほしいと思っています。
「こういう問題が起きています。」
「原因はこれだと考えています。」
「対応方法としてAとBがあります。」
「私はAで進めるのが良いと思います。」
このように、自分の考えを持って相談できるようになる。
さらに成長すれば、一定の判断を任せられるようになります。
私が最終的に目指しているのは、
会社としての判断基準を共有したうえで、一人ひとりが自ら判断できる組織です。
何でも社長へ聞かなければ動けない会社にはしたくありません。
同じ判断基準を持つ人を増やし、少しずつ任せる。
それが組織の成長だと思っています。
リーダーは「自分ができる人」から「人を活かせる人」へ
以前、社内のリーダーが部下へこんなことを言っていました。
「何かあったら自分が責任を取るから、相談してほしい。」
私は、この言葉を聞いて嬉しく思いました。
リーダーとは、役職が付いて偉くなることではありません。
責任を引き受ける人です。
そして、仲間が力を発揮できる環境をつくる人です。
アクトでは、リーダーは作業責任者として現場の安全を守ることが大きな職務になります。
その先のマネージャーには、さらに育成責任があります。
自分ができる。
そこから、
仲間とできる。
そして、
人をできるようにする。
役割が上がるほど、自分自身の成果だけではなく、人の成長へ貢献する力が必要になります。
なぜ、そこまで人を育てるのか
ここからが、今日一番伝えたいことです。
私が人材育成に力を入れる目的は、会社を大きくするためだけではありません。
個人のためです。
社員には、技術だけではなく人としても成長してほしい。
仕事だけの人生ではなく、プライベートも充実させてほしい。
経済的にも心の面でも豊かになってほしい。
そして将来、人を育てることのできる本当のリーダーになってほしい。
次に、
組織のためです。
一人ひとりが自ら考え、判断し、実行する。
リーダーが次のリーダーを育てる。
誰か一人に依存せず、組織そのものが動く。
そんな会社にしたいと思っています。
そして最後は、
社会のためです。
私たちの仕事は、日本のインフラにつながっている
私たちが日々行っている仕事だけを見れば、
ケーブルを配線する。
設備を設置する。
電気をつなぐ。
通信設備を構築する。
一つひとつは現場で行う作業です。
しかし、その向こう側には利用する人がいます。
通信がつながる。
電気が使える。
企業が事業を続けられる。
人々が生活できる。
私たちが携わる通信や電気は、日本社会を動かすために欠かせないインフラです。
国土交通省も、建設業を社会資本の整備・維持管理を担い、国民生活や社会経済を支える重要な存在と位置づけています。
私は、この仕事に大きな価値があると思っています。
だから、
日本の通信を支える。
日本の電気を支える。
日本のインフラを支える。
そこまで力を持った組織へ成長していきたい。
一人の成長は、一人だけのものではない
一人の若手社員が成長する。
最初は工具の名前も分からなかった人が、施工できるようになる。
安全を考えられるようになる。
後輩へ教えられるようになる。
リーダーになる。
その人が、また次の若手を育てる。
一人の成長が二人目を生みます。
二人がチームをつくります。
チームが組織をつくります。
そして、その組織が社会を支えます。
だから私は、
人づくりは、単なる社員教育ではない
と思っています。
個人の成長が、組織の成長につながる。
組織の成長が、お客様へ届ける価値を大きくする。
そして、その価値が社会へ広がっていく。
人が育てば、組織が育つ。組織が育てば、社会へ届けられる価値が大きくなる
私たちは、ただ働きやすいだけの会社を目指しているわけではありません。
働きやすい。
成長できる。
挑戦できる。
人を育てられる。
そして、自分たちの仕事が誰かの役に立っていることを実感できる。
そんな会社をつくりたい。
私自身、会社を経営する中で、
「自分は何のために仕事をするのか。」
を考えてきました。
その中で、今ははっきりしています。
人の役に立ちたい。
価値のある仕事をしたい。
価値を届けられる組織をつくりたい。
そして、そこで働く仲間にも幸せになってほしい。
だから、人を育てます。
個人のため。
組織のため。
社会のため。
一人ひとりが成長し、その力を合わせ、日本の通信・電気・インフラを支えていく。
それが私たちにできる社会への貢献であり、これからアクトが目指していく未来です。