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日別アーカイブ: 2026年8月14日

電気工事会社は「見積金額」だけで選ばない。良い工事会 社を見極める7つのポイント

電気工事会社や通信工事会社を選ぶ際、価格以外に何を確認すればよいのでしょうか。安全管理、説明力、施工品質、提案力、工事後の対応など、確認したいポイントがあります。今回は、実際に電気工事・通信工事に携わるアクトの視点から、良い工事会社を見極めるための考え方をお伝えします。

代表の佐々木です。

電気工事の見積書が複数社から届いた。

A社は300万円。

B社は350万円。

C社は400万円。

条件が同じように見えれば、

「一番安い会社でいいのでは?」

と思うのは自然なことです。

私がお客様の立場でも、金額は当然確認します。

しかし、電気工事や通信工事を仕事として続けてきた立場からお伝えしたいことがあります。

工事会社は、見積金額だけでは判断できません。

特に電気設備は、工事が終わった後も長く使い続けるものです。

そのため私たちは、目の前の工事を完成させるだけではなく、その先まで考えて仕事をする必要があります。

では、発注する側は何を見ればよいのでしょうか。

今回は、私が考える「良い工事会社を見極める7つのポイント」を整理してみたいと思います。

1.見積内容を分かりやすく説明してくれるか

最初に確認していただきたいのが、説明です。

電気工事の見積書には、

機器費。

材料費。

施工費。

仮設費。

撤去費。

処分費。

試験費。

諸経費。

など、さまざまな項目が含まれることがあります。

しかし、お客様は電気工事の専門家ではありません。

だからこそ、

「なぜこの工事が必要なのか。」

「この設備を交換すると何が変わるのか。」

「この金額には何が含まれているのか。」

を説明することは、工事会社側の仕事だと思っています。

専門用語を並べることが、専門性ではありません。

専門的なことを、専門家ではない方にも理解できるように伝える。

これも技術者に必要な能力です。

実際に私たちも、お客様から

「説明が分かりやすかった。」

「相談して良かった。」

と言っていただけることがあります。

私はこうした言葉を非常に嬉しく感じます。

2.「工事すること」が目的になっていないか

私はここをかなり重要視しています。

お客様の目的は、

電気工事を発注することではありません。

例えば、

設備を安全に使いたい。

故障リスクを減らしたい。

電気容量を増やしたい。

古い設備を更新したい。

通信環境を改善したい。

事業を止めずに設備を改修したい。

それぞれ本来の目的があります。

工事は、その目的を達成するための手段です。

だからこそ、

「この工事をやりましょう。」

から始めるのではなく、

「何に困っているのか。」

を確認することが大切です。

場合によっては、当初考えていた工事とは違う方法の方がお客様にとって良いこともあります。

工事会社の都合ではなく、お客様の目的から考える。

私は、それが提案の基本だと思っています。

3.価格だけでなく「なぜその施工方法なのか」を説明できるか

相見積もりをすると、会社によって金額が違うことがあります。

しかし、金額だけを比較する前に確認していただきたいことがあります。

施工条件が本当に同じなのか。

ということです。

使用する材料。

機器の仕様。

施工範囲。

撤去範囲。

試験内容。

安全対策。

工事後の対応。

これらが違えば、当然金額も変わります。

例えば、

「A社より50万円高い。」

という事実だけでは、どちらが適正なのか判断できません。

重要なのは、

なぜその施工方法を提案しているのか。

を確認することです。

その説明に納得できるか。

質問に対して明確な回答が返ってくるか。

ここは、工事会社を判断する一つの材料になると思います。

4.安全を「言葉」ではなく行動で実践しているか

建設業では、

「安全第一」

という言葉をよく使います。

もちろん大切な言葉です。

しかし私は、言っているだけでは意味がないと思っています。

私自身、人を評価するときも同じです。

「やります。」

「気をつけます。」

「改善します。」

言葉だけなら、まだ結果は何も変わっていません。

実際に何をしたのか。

私はそこを見ます。

安全も同じです。

危険箇所を事前に確認しているか。

必要な安全対策を実施しているか。

危険工程では作業員同士が声を掛け合っているか。

問題があれば作業を止められるか。

現場で実行されて初めて、安全対策には価値が生まれます。

電気工事や通信工事では、高所作業や電源を扱う重要工程もあります。

安全に対して妥協しないことは、会社選びでも重要なポイントだと思います。

5.問題が起きたときの対応力があるか

どれだけ準備をしても、現場では想定外のことが起こる場合があります。

私は、良い工事会社かどうかは、

「何も起こらない会社か」だけではなく、「何か起きたときにどう対応する会社か」

にも表れると思っています。

事象を隠さない。

早く報告する。

原因を調べる。

対応方法を考える。

そして、同じことを繰り返さないために改善する。

私たち自身も、指摘や失敗を経験しながら成長してきました。

そこで私が大切にしているのが、

自責 → 原因分析 → ネクストアクション → 実行

という考え方です。

誰が悪いかだけを探しても、現場は良くなりません。

事実を冷静に確認する。

原因を見つける。

そして、

「次に自分たちは何を実行するのか。」

まで決める。

問題への向き合い方には、その会社の姿勢が表れると思います。

6.施工品質だけでなく「対応品質」まで考えているか

品質というと、

配線がきれい。

設備が正常に動く。

測定値が基準を満たしている。

といった施工そのものを想像すると思います。

もちろん、それらは非常に重要です。

しかし、私たちは品質をもう少し広く考えています。

私が考える品質とは、

「お客様に喜んでもらえる現象をつくること。」

です。

さらに目指しているのは、

期待を超えること。

工事前の説明。

現場でのあいさつ。

整理整頓。

周囲への配慮。

途中経過の報告。

完成後の説明。

こうした部分まで含めて、お客様は一つの工事を評価するのではないでしょうか。

だから私は、

「施工は問題ありませんでした。」

だけで満足したくありません。

最終的に、

「アクトにお願いして良かった。」

と言っていただける状態をつくる。

そこまでが私たちの商品だと考えています。

7.目先ではなく「長期的に正しい提案」をしているか

最後は、私自身が経営で最も大切にしている判断基準の一つです。

関わるすべての人に対して、長期的に正しいか。

例えば、目先だけ考えれば安い方法が良いこともあります。

一方で、将来の維持管理や安全性まで考えると、別の方法が適切な場合もあります。

反対に、必要以上に高額な設備を提案することがお客様のためになるとも限りません。

大切なのは、

「自社が何を売りたいか。」

ではなく、

「お客様にとって何が適切なのか。」

だと思っています。

だからこそ、私たち自身も主体的な提案ができる人材を増やしたいと考えています。

言われた工事をそのまま施工するだけではなく、

「こちらの方がお客様にとって良いのではないでしょうか。」

と考えられる。

そして、その理由を説明できる。

私は、そうした技術者が本当のプロフェッショナルだと思っています。

良い工事会社を選ぶために、見積時に聞いてみてほしい質問

ここまでの内容を、実際の会社選びで使えるようにまとめます。

工事会社へ見積もりを依頼するときは、金額だけでなく次のような質問をしてみてください。

「なぜ、この工事が必要なのですか?」

「この施工方法を選んだ理由は何ですか?」

「他の方法はありますか?」

「工事中の安全対策はどうしますか?」

「工事後はどのような確認をしますか?」

「将来的に注意した方がいいことはありますか?」

質問に対して、メリットだけではなく注意点まで分かりやすく説明してくれるか。

私は、ここも重要な判断材料になると思います。

「安い会社」ではなく「納得して任せられる会社」を

価格は重要です。

私も、それを否定するつもりはありません。

企業であれば予算がありますし、適正価格で工事を行うこともプロとして重要です。

しかし、電気設備や通信設備は、工事が完成して終わりではありません。

その後もお客様が使い続けます。

だからこそ、

価格。

安全。

品質。

説明。

提案。

対応。

将来性。

これらを総合的に見て判断していただきたいと思っています。

そして私たち工事会社側も、

「選んでください。」

と言うだけではいけません。

選んでいただけるだけの価値を、行動で示す必要があります。

私たちが目指しているのは「電気のかかりつけ医」

私は、アクトを単に工事を受注する会社にしたいとは考えていません。

電気設備で困ったとき。

高圧設備について分からないとき。

通信設備について相談したいとき。

「まずアクトに聞いてみよう。」

そう思っていただける存在を目指しています。

言われたものを売るのではなく、状況を確認する。

必要な情報を伝える。

選択肢を提示する。

必要であれば工事をする。

そして工事が終わった後も責任を持つ。

私は、これを**「電気のかかりつけ医」**のような存在だと考えています。

価値は、工事の向こう側にある

私たちが提供しているものは、配線や設備だけではありません。

その先にある、

安心して事業を続けられること。

設備を安全に使えること。

困ったときに相談できること。

そして、

「この会社に相談して良かった。」

と思っていただくこと。

そこまで含めて、価値だと考えています。

工事会社を選ぶときは、ぜひ見積金額のもう一歩先まで見てみてください。

そして私たち自身も、お客様から選ばれるために、言葉ではなく行動で価値を示し続けなければならないと思っています。

すべての人に対して、長期的に正しいことを選ぶ。

その判断を一つひとつ積み重ねながら、お客様の期待を超える仕事を届けていく。

それが、私たちアクトが目指している仕事です。