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電気工事の良い現場は「役割」が明確。アクトが社員に伝 える「役割に徹する」という考え方

代表の佐々木です。

最近、社内の掲示板で社員へ「役割に徹する」という話をしました。

仕事をしていると、私たちはさまざまな役割を担います。

電気工事・電気通信工事の現場であれば、作業責任者、専任監視員、作業スタッフなど、それぞれに役割があります。

さらに視点を広げれば、施工会社、施工管理会社、発注者、安全管理、品質管理、人事、総務など、会社や工事そのものも多くの役割によって成り立っています。

私自身にも、代表取締役としての役割があります。

大切なのは、

「自分は今、何の役割を任されているのか」

を理解し、その役割に徹することです。

これは単なる分業の話ではありません。

私は、役割に徹することは安全や施工品質を高めるだけでなく、その人自身を成長させることにもつながると考えています。

今回は、電気工事・電気通信工事の現場でなぜ役割が重要なのか、そしてアクトが人材育成において「役割に徹する」ことを大切にしている理由をお伝えします。

【電気工事の現場で「役割」が重要なのはなぜか?】

結論から言えば、現場では一人ですべてを見ることができないからです。

施工する。

安全を確認する。

周囲を見る。

工程を管理する。

品質を確認する。

元請会社と調整する。

必要な記録を残す。

問題が起きたら判断する。

一つの現場を完成させるためには、さまざまな仕事があります。

だから役割を決めます。

ところが、役割が決まっていても、

「誰かが見ているだろう」

「自分がやらなくても誰かがやるだろう」

となってしまえば、役割を決めた意味がありません。

反対に、一人が何でもやろうとしても問題が起こります。

本来見るべきところを見られなくなる可能性があるからです。

だから、

役割を決める。

自分の役割を理解する。

その役割を最後まで果たす。

この三つが重要になります。

【専任監視員が施工を始めてしまったらどうなるのか】

分かりやすい例が専任監視員です。

専任監視員には、監視するという役割があります。

現場では施工が進んでいます。

忙しい状況で、

「少しくらい手伝った方が早い」

と思う場面があるかもしれません。

施工を手伝えば、その瞬間だけを見れば効率的に見えることもあります。

しかし、その人が施工へ意識を向けた瞬間、本来行うべき監視が弱くなる可能性があります。

ここで考えなければならないのが、

「効率的か」

ではなく、

「効果的か」

ということです。

作業を少し早くすることと、安全を守ること。

どちらがその役割に求められているのか。

専任監視員として配置されているのであれば、まず監視という役割に徹する。

私は、これが正しい判断だと考えています。

【自分の役割を超えて助けることが、いつも正しいとは限らない】

チームで仕事をしていれば、仲間を助けることは大切です。

アクトでも、周囲へ協力できる人は大切にしたいと思っています。

ただし、

「助ける=何でも手を出す」

ではありません。

ここが重要です。

自分の役割を放棄して別の人を助けた結果、本来の役割に穴が開いたのであれば、チーム全体ではマイナスになる可能性があります。

例えばサッカーで、全員がボールのところへ集まったらどうなるでしょうか。

一見すると全員が一生懸命です。

しかし、それではチームとして機能しません。

自分が守るべき場所があります。

自分が果たすべき役割があります。

仕事も同じだと思います。

良いチームとは、

「全員が何でもやるチーム」

ではなく、

「それぞれが自分の役割を理解したうえで連携できるチーム」

だと私は考えています。

【役割に徹することは「自分のことだけやればいい」ではない】

一方で、

「それは私の仕事ではありません」

と周囲に一切関心を持たなくなることも、私が考える「役割に徹する」とは違います。

仕事には必ず目的があります。

現場であれば、

安全に。

求められた品質で。

決められた工程の中で。

工事を完成させる。

これがチームとしての大きな目的です。

その目的を達成するために役割が存在します。

だから、自分の役割だけを見て周囲を無視するのではありません。

チーム全体を見る。

必要な情報は共有する。

危険に気づけば伝える。

問題があれば相談する。

そのうえで、自分が担っている役割については責任を持って果たす。

これが重要だと思っています。

【作業責任者には作業責任者の役割がある】

作業責任者になれば、求められる視点は変わります。

自分の施工だけを見ていればよいわけではありません。

安全。

品質。

工程。

メンバー。

現場全体の状況。

必要な報告や調整。

さまざまなものを見る必要があります。

技術力の高い人が、そのまま良い作業責任者になるとは限らないと私が考えている理由もここにあります。

プレイヤーとして求められていた役割と、リーダーとして求められる役割は違うからです。

メンバーのときには、

「自分が正しく施工できる」

ことが大切です。

リーダーになれば、

「チームとして安全・品質・工程を守り、現場を完工させる」

ことが求められます。

役割が変われば、見る範囲も変わります。

そして判断も変えなければなりません。

【昇格とは、肩書きが変わることではなく役割が変わること】

私は、人材育成においても「役割」という考え方は非常に重要だと思っています。

アクトでは、メンバー、リーダー、マネージャーと役割を分けています。

メンバーにはメンバーの役割があります。

リーダーにはリーダーの役割があります。

マネージャーにはマネージャーの役割があります。

私は昇格というものを、

「偉くなること」

とは考えていません。

担う役割が変わることです。

リーダーになれば、現場の安全・品質・完工について、より大きな責任を担います。

マネージャーになれば、自分が現場をできることだけではなく、人を育てる責任が加わります。

役割が上がるほど、

「自分ができるか」

から、

「周囲ができる状態をつくれるか」

へ視点を広げていく必要があります。

【マネージャーの役割は、人を評価することだけではない】

アクトでは現在、人材育成の仕組みも少しずつ整えています。

その中でマネージャーには、メンバーの成長を支援する役割があります。

評価制度があると、

「上司が部下へ点数をつける制度」

のように捉えられがちです。

私は、それだけでは意味がないと思っています。

目標を決める。

実行する。

途中で現在地を確認する。

目標との差を見る。

なぜ進んでいるのか。

なぜ進んでいないのか。

残りの期間で何を実行するのか。

それを本人と一緒に考える。

そして、目標達成を支援する。

これもマネージャーの重要な役割です。

つまり、

「評価する人」

ではなく、

「成長を支援する人」

という側面があります。

役割を正しく理解できれば、部下との関わり方も変わってくると思います。

【役割が曖昧だと、組織では何が起きるのか】

役割が曖昧な組織では、

「誰がやるのか分からない」

という仕事が増えます。

そして、

誰かがやってくれると思った。

聞いていなかった。

自分の仕事だと思わなかった。

ということが起こります。

これは現場だけではありません。

会社の業務でも同じです。

役割が曖昧であれば、抜けや重複が生まれます。

逆に、

誰が何に責任を持つのか。

どこまでが自分の仕事なのか。

誰へ報告するのか。

どこから相談するのか。

これが明確になるほど、組織は動きやすくなります。

私は、役割を明確にすることは人を縛るためではなく、

「安心して任せるため」

に必要なことだと考えています。

【任せるためには、責任と権限を考える必要がある】

仕事を任せるとき、

「責任だけ渡す」

状態にはしたくありません。

判断するための情報がない。

基準も分からない。

権限もない。

それなのに、

「あなたが責任者だから何とかしてください」

では、正しい役割設計とは言えません。

だから会社側には、

基準をつくる。

必要な情報を伝える。

教育する。

相談できる環境をつくる。

必要な権限を考える。

という役割があります。

アクトで現在、基準化や標準化、マニュアル整備を進めている理由もここにつながっています。

役割だけ決めて、

「後はよろしく」

ではありません。

その人が役割を果たせる状態を会社としてつくる。

これも組織づくりです。

【役割に徹するためには「何のため」が必要】

私はルールを伝えるときにも、

「なぜ」

を大切にしています。

役割についても同じです。

「あなたは専任監視員だから監視してください」

だけではなく、

なぜ専任なのか。

何を見る必要があるのか。

その役割がなくなったら、どんな危険があるのか。

そこまで理解する。

理由が分かれば、判断できるようになります。

逆に、理由を知らずに役割だけ与えられると、想定外の状況になったときに判断できません。

だから、

役割を知る。

目的を理解する。

実際に行う。

経験を積む。

自分でできるようになる。

そして、次の人へ伝える。

私は、この流れが人材育成にもつながると考えています。

【「役割に徹する」と人はなぜ成長するのか】

私は社員へ、

「自己成長の中で、役割に徹することを意識してほしい」

と伝えています。

なぜなら、役割を本気で担うと、それまで見えていなかったものが見えるようになるからです。

メンバーとして仕事をしているときには、自分の作業が中心です。

しかしリーダーになれば、

メンバーの状況。

現場全体。

安全。

品質。

工程。

お客様や元請会社との関係。

今までとは違うものを見る必要があります。

最初は大変です。

自分が施工するだけの方が楽な場面もあると思います。

それでも、その役割から逃げずに徹してみる。

すると、

考える範囲が広がる。

判断する機会が増える。

責任を持つ経験が増える。

人への関わり方を考える。

自分とは違う価値観にも触れる。

私は、こうした経験によって、その人の「器」が広がっていくと考えています。

【成長とは、できる作業が増えることだけではない】

電気工事会社での成長というと、

資格を取る。

施工できるようになる。

工具を使えるようになる。

図面を読めるようになる。

こうした技術的な成長をイメージすると思います。

もちろん非常に重要です。

しかし私は、それだけが成長ではないと思っています。

自分とは違う立場から物事を見る。

自分だけではなく、チーム全体を考える。

感情だけではなく、目的から判断する。

人を育てる。

責任を引き受ける。

相手に価値を提供する。

こうした変化も成長です。

私は、

自己の器の拡張。

価値観の肯定的な変化。

人格の形成。

こうしたものも、人の成長につながっていると考えています。

【役割に徹することと、アクトの「120%の喜び」】

アクトには、

「120%の喜びを提供する」

という経営理念があります。

お客様が求めていることへ、まず100%応える。

そして、さらに自分たちで考えた価値を20%加える。

私はそのように考えています。

では、その100%を誰がつくるのでしょうか。

会社という抽象的な存在が勝手につくってくれるわけではありません。

現場で施工する人。

安全を見る人。

現場を管理する人。

写真を確認する人。

事前準備をする人。

お客様とやり取りする人。

一人ひとりが自分の役割を果たすことで、100%がつくられます。

誰か一人の役割に穴が開けば、お客様へ届ける価値も下がる可能性があります。

だから、

「役割に徹する」

ことは、お客様への価値提供にも直接つながっていると思っています。

【良い電気工事会社は、チームとして仕事ができる会社】

電気工事会社を選ぶとき、

どんな資格を持っているか。

どんな工事実績があるか。

技術力があるか。

こうしたことは重要です。

しかし私は、

「チームとして仕事ができる会社なのか」

という視点も大切だと思います。

現場の役割が明確になっているか。

安全管理が機能しているか。

リーダーが責任を果たしているか。

メンバーが自分の役割を理解しているか。

問題が起きたときに報告・相談できるか。

会社として基準を共有しているか。

施工は一人では完成しません。

だからこそ、個人の技術力と同時に組織としての力が必要になります。

【安全と施工品質で評価された現場も、チームでつくられている】

2026年、アクトの作業班が発注者から関東No.1の安全作業班として表彰をいただきました。

その際には、

「安心して見ていられる」

という評価もいただいています。

さらに同じ作業班が、元請会社から施工優良班としても表彰されました。

安全と施工品質の両面で評価をいただいた実績です。

これは、一人だけの成果ではありません。

リーダーだけでもありません。

メンバーだけでもありません。

それぞれが自分の役割を果たし、チームとして仕事をした結果だと私は捉えています。

だから、この実績を一部の人だけのものにしたくありません。

良かった考え方や行動を会社全体へ広げる。

次のリーダーへ伝える。

新しく入社した社員にも伝える。

そうすることで、

「安心して見ていられる」

と言っていただける現場を、会社として増やしていきたいと思っています。

【未経験から電気工事の仕事を始める人にも「役割」はある】

アクトでは未経験者の採用も行っています。

入社したばかりであれば、できない仕事があるのは当然です。

技術もこれからです。

資格もこれから取得するものがあります。

しかし、

「未経験だから役割がない」

わけではありません。

今の自分に任されている役割があります。

安全ルールを守る。

教わったことを実行する。

分からなければ確認する。

必要な報告をする。

自分が担当した仕事を確認する。

今できる役割に徹する。

その経験を積み重ねることで、次の仕事を任せられるようになります。

そして、

メンバーからリーダーへ。

リーダーから、さらに人を育てる立場へ。

少しずつ役割が広がっていきます。

【会社を選ぶとき「自分が成長できる役割があるか」も見てほしい】

埼玉県や川口市で電気工事・電気通信工事の求人を探している方には、会社を選ぶときに一つ考えてほしいことがあります。

それは、

「この会社で、どんな役割を経験できるのか」

ということです。

仕事を覚えるだけなのか。

資格を取れるのか。

現場を任せてもらえるようになるのか。

リーダーを目指せるのか。

人を育てる経験ができるのか。

自分の意見を持ち、判断する機会があるのか。

仕事を通じてどんな自分になれるのか。

私は、仕事には技術だけではなく、人そのものを成長させる力があると思っています。

だからアクトでは、

単に仕事を与えるだけではなく、

少しずつ役割を広げていく。

その役割を果たせるように教育する。

挑戦する機会をつくる。

必要な支援をする。

そんな会社を目指しています。

【役割が人を育て、人が組織を育てる】

会社にはいろいろな役割があります。

全員が同じ仕事をする必要はありません。

得意なことも違います。

経験も違います。

立場も違います。

しかし、それぞれの役割には意味があります。

自分の役割を理解する。

その役割に徹する。

そこで成果を出す。

次の役割へ挑戦する。

また自分の視野が広がる。

私は、この繰り返しが人の成長につながると考えています。

そして成長した人が、次の人を支える。

人を育てる。

知識を分かち合う。

そうなれば、個人の成長が組織の成長へ変わっていきます。

【最後に】

「役割に徹する」

これは、私自身にも向けている言葉です。

社員には社員の役割があります。

リーダーにはリーダーの役割があります。

マネージャーにはマネージャーの役割があります。

そして私には、経営者としての役割があります。

社員が成長できる環境をつくる。

正しい判断基準を伝える。

挑戦する機会をつくる。

必要な仕組みをつくる。

お客様へ価値を届けられる組織をつくる。

そして、会社が社会から必要とされる方向へ進む。

それが私の役割だと思っています。

役割に徹することは、自分の仕事だけを見て周囲を無視することではありません。

大きな目的を理解したうえで、

「今、自分には何が求められているのか」

を考え、その責任を果たすことです。

役割に本気で向き合えば、今まで見えなかったものが見えてきます。

考える範囲が広がります。

責任を持つ経験が増えます。

人との関わり方も変わります。

私は、それが人としての器を広げ、成長につながっていくと考えています。

一人ひとりが役割に徹する。

それぞれの力をつなぎ、チームとして成果を出す。

そして、お客様へ120%の喜びを届ける。

アクトはこれからも、人の成長と組織の成長を両立させながら、安全と品質に責任を持つ電気工事・電気通信工事会社として、日本のインフラを支えていきます。